渡辺清次郎ホーム

撮影=鈴木信幸(
菊名駅周辺)

第17回総会(1978年)

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議案書表紙写真=6.21東京総行動

はじめに

この総会を九月に早めたのは“熱い政治の季節”を意識したからであります。一つはこの総会が臨時国会の最中に開かれていることであり、国会解散も取り沙汰されているもとで、早期の意思統一を求められている情勢であったことです。「弁護人抜き特例法」や「民事執行法」にみられる司法の反動化、自衛隊の「有事立法」、国民生活に大きな影響をもつ「健保改悪」等々、資本と権力の労働者、勤労国民に対する攻撃は、息つく隙もおかずまさに“このチャンスに”と言わんばかりに覆いかぶせてきており、来春の都知事選挙を含め、まさに熱い政治の季節到来をつげています。この半年余、私たちは神奈川の仲間たちを先頭に多くの争議を勝利させてきました。しかし、これらの勝利が、その職場の変化を私たちの闘いの基盤に変えるより先に、一斉に人べらし「合理化」の攻撃を受け、新らたな闘いの再構築に苦闘を強いられている現実です。今後の闘いを準備するに当ってこのことをどう見るのかがもう一つの課題です。

私たちはここ数年、資本と権力の対応を経営法曹会議における平岩報告の実践としてとらえてきました。これは単に総行動そのものに対する対応としてではなく、労働運動、民主運動全体に対するものとして指摘してきたつもりです。また司法の反動化とは、裁判所の反動化ではなく、職場支配の道具としての反動支配としてとらえてきたっもりです。事態の推移はそのことを雄弁にものがたっているわけですが、味方の対応はこの全面的な相手の対応にかみ合っているとは言えません。

総行動路線とは、総資本の全面攻撃に対置する職場、地域に根をおろした味方の対応として位置づけられたものだという認識の再確認でなければなりません。6.21総行動は、下からの地道な総行動路線の再構築として多くの前進面がありました。しかしそのことは未だ多くの不充分さを私たちにおしえてくれたのではないでしょうか。

私たちは、第六回総会で「政治主義的弱点」を克服し、大衆路線を定着させ多くの成果を挙げてきました。しかし「政治主義」を克服することと政治闘争を軽視することとは違います。神奈川の争議に特徴的に現われている事実は、政治情勢を変える闘いと、現実的な職場政策をもつこととの両面の必要性を厳しく教えています。一つ一つの闘いの前進のなかでつかんた行動の確信を、質的に高める作業は、私たちなら充分にできるはずです。この総会が必ずやそのことをなしとげることを確信して。

東京争議団第17回総会(1978年9月21日~23日 伊豆長岡富士見ハイツ)議案書より